奈良の吉野は桜の名所
吉野はご存知、桜の名所。 日本一と言われるその桜は正に圧巻!
麓の下千本から中千本、上千本、さらに奥千本と1ヶ月近くかけてピンクの花びらが山肌を染めていきます。 3万本以上あるという桜を上千本辺りから見下ろすと、正に絶景でございます。
小さい頃、吉野といえば川と桜でした。
夏になれば吉野川で涼を楽しみました。飛び込みの出来る橋もあったりして、絶好の遊び場所です。鮎を釣る人たちも多く見かけました。そしてやはり桜は吉野のシンボルです。
金峯山寺蔵王堂本堂と、桜のビュースポット一目千本。
紀伊山地の霊場と参詣道 世界遺産にも登録され、注目を集めているスポット。
日本の歴史が体感できる吉野山
金峯山寺蔵王堂は修験道の聖地
吉野山のシンボルとも言われる金峯山寺(きんぷせんじ)の本堂・蔵王堂は立派な建物です。
吉野山にある修験道の中心寺院で、参道には目を見張らせる銅鳥居(かねのとりい)や仁王門が立っています。
蔵王堂は檜皮葺きで室町時代の再建になります。高さが約28メートルで、古い木造建築としては東大寺大仏殿に次ぐ大きさです。
堂内に林立するツツジや松などは自然のままの姿で使われ、修験の舞台である奥深い山中の雰囲気が漂います。
我が国最大の厨子に安置された3体ある蔵王権現は、その高さが7メートルもあります。全てのスケールが大きくて圧倒されてしまいます。
吉水神社書院と秀吉花見の本陣、神さぶる吉野神宮。
7月7日の蛙飛び行事
7月7日には金峯山寺蔵王堂に於いて蛙飛びが行われます。
この蛙飛びは、白河天皇のころ山伏の法力を馬鹿にした男が蛙に変身させられたという故事に基づきます。蛙に扮した男性が輿に乗せられ、 吉野山の町並みを練りながら蔵王堂へ向かいます。そして、おずおず祭壇の前へ進み出た蛙が僧の法力でめでたく人間の姿に戻してもらうのです。
一連のストーリーがユーモラスに演じられ、和やかなムードに包まれます。
東京に10年ほど暮らしておりましたので、新宿御苑や代々木公園の桜はよく見に行きました。都会のオアシスを満喫させていただきました。
関西に戻ってからも、造幣局や大阪城公園に行きました。
でも、やっぱり桜は吉野ですね。壮大な歴史のロマンが、今目の前にある桜と一緒に迫ってくるのです。
世界遺産の地としても注目を集めています。これは吉野でないと味わえないのではないでしょうか。