談山神社近くの宿

談山神社の紅葉

談山神社は大化の改新の舞台

談山神社は大化の改新における密談の地。

談山神社の裏手には、談所の森と呼ばれる談山(かたらいやま)が佇みます。大化の改新の相談が行われた場所とされ、今もその歴史の舞台が残されています。

奈良県桜井市多武峰にある談山神社に於いて、藤原鎌足と中大兄皇子が蘇我入鹿討伐の密談が行われました。 日本の歴史のステージが大きく変化した古(いにしえ)の社というわけですね。

談山神社の本殿 談山神社の紅葉

談山神社本殿と、「関西の日光」と呼び声の高い談山神社の紅葉。

紅葉の始まる気温は10度と言われています。紅葉・黄葉と書くように、緑色の葉っぱが赤や黄に染まる様子は古代より多くの人々を魅了してきました。 緑の葉には、元来黄色い色素が含まれているようです。気温の低下と共に、緑色が抜けて元々あった黄色が現れます。そして、赤い色が新たに加わるという原理のようです。

紅葉と共に、木造の十三重塔は見ていて心が和みます。檜皮葺きのその見事なお姿は、数多くのカメラマンを惹き付けてやみません。 藤原鎌足の息子が建立した十三重塔は国の重要文化財にも指定されています。
談山神社の拝殿には、蘇我入鹿討伐の場面が描かれた多武峰縁起絵巻が残されており、歴史好きの方にはおすすめです。

談山神社のイベント

春と秋の蹴鞠祭

談山神社といえば、春と秋に催される蹴鞠祭(けまりまつり)がよく知られていますが、春は桜、秋は紅葉に彩られ、毎年多くの観光客で賑わうイベントとなっています。

そもそもこの蹴鞠祭り、藤原鎌足が中大兄皇子と初めてまみえた故事にちなむのだそうです。
蹴鞠祭りにも、祭神である藤原鎌足が関係していたんですね。

談山神社の紅葉の見頃はいつ

春には神幸祭(じんこうさい)、夏には献燈祭、秋には新嘗祭、そして大晦日には年越大祓祭などが催されます。

紅葉の見ごろは11月中旬~12月初旬です。その年によって見頃の時期にも多少のずれはございますが、談山神社は山の中に鎮座していることもあり、 毎年平地よりも見ごろは遅めです。談山神社の紅葉狩りを予定されている方は、新聞紙面などの紅葉情報を参考にされることをおすすめ致します。

朱色の社殿と紅く色付いた紅葉のコントラストは、見る者を魅了します。奈良公園や竜田川なども紅葉の名所として知られますが、奈良県を訪れたなら、やはりここ談山神社の紅葉を イチ押しの紅葉スポットとしておすすめ致します。

上代の日本語では「黄葉(もみち)」と発音しました。現在のように濁音ではなく清音だったのですね。古語の世界では動詞としても使われ、紅葉することを「もみつ・もみづ」と 言いました。他動詞の用法では、「黄葉たす(もみたす)」などという表現もみられます。日本人の心に深く根付いた紅葉の世界を満喫してみませんか。

談山神社は、当館大正楼からもお車でおよそ25分ぐらいの距離にございます。