橘寺は聖徳太子生誕の地
聖徳太子生誕の地と伝えられる橘寺をご案内致します。
橘寺のある場所は、その昔「橘の宮」という欽明天皇の別宮がありました。欽明天皇の第4皇子であった後の用明天皇と穴穂部間人皇女(あなほべのはしひとのひめみこ) の間に生まれたのが厩戸皇子(うまやどのみこ)、後の聖徳太子だったというわけです。
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橘寺の二面石と、空を駆け 達磨大師の化身といわれる黒の駒。
ミステリーストーンと彼岸花の名所
善悪二相の二面石
飛鳥時代の石造物の一つである二面石。御本尊の聖徳太子坐像が安置される太子殿の左横に佇みます。人の心の善悪二相を表したものだそうで、飛鳥ミステリーストーンの 中でも人気の高い謎の石造物です。
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橘寺周辺に咲く秋の彼岸花と、橘寺の寺紋でもある橘。
橘寺周辺に開花する彼岸花
秋の飛鳥は数多くの彼岸花で埋め尽くされます。秋の実りの稲穂に、文字通り花を添える彼岸花の競演。 明日香村の彼岸花には白い彼岸花も見られます。 橘寺周辺や国営飛鳥歴史公園の高松塚周辺地区は特に、ヒガンバナの名所として知られています。
橘という地名は、田道間守(たじまもり)という人物がこの地に持ち帰って植えた果物に由来します。柑橘類の一種であり、
みかんの原種とも言われる橘ですね。
日本書紀によると、11代垂仁天皇の御代に、勅命を受けて常世(とこよ)の国に不老長寿の秘薬を探しに行った田道間守。
ようやく見つけて持ち帰ったところ、天皇は既にお亡くなりになられていたといいます。持ち帰った
トキジクノカグノコノミ(橘の実)を当地に蒔くと、やがて芽を出したのが橘であったと伝えられます。
往生院の天井画、観音堂に安置された如意輪観音坐像、面白い形の心礎を持つ五重塔跡など見所の多い橘寺。
最盛期には66もの諸堂を連ねた大きなお寺でした。
石舞台古墳、川原寺跡、岡寺、飛鳥寺、亀石などの観光名所にも近く、飛鳥観光の基点として多くの観光客で賑わっています。
橘寺の拝観料は350円。
橘寺へのアクセスは、近鉄橿原神宮前駅東口・飛鳥駅より明日香周遊バス(赤かめバス)岡橋本下車徒歩3分となっています。