可憐なコスモスが咲く安倍文殊院
可憐なコスモスの花を、日本人は「秋に花咲く桜」と見立てました。
山口百恵の名曲「秋桜」とも重なり、どこか秋の哀愁を感じさせる花として私たちの身近にあります。結婚式の会場装花に、大好きなコスモスを飾りたいという お客様からのご要望があったのですが、花屋さんに問い合わせると、コスモスは弱い花のため会場装花には向かないとのことでした。可憐でかわいいコスモスを 象徴するお話のような気が致します。
安倍文殊院のコスモスと、安倍晴明を祀る晴明堂。
安倍文殊院は奈良県桜井市にあり、当館大正楼からもお車で5分ほどの距離にございます。
645年に安倍倉梯麻呂が氏寺として創建したもので、安倍仲麻呂や平安時代の陰陽師安倍晴明ゆかりの地としても知られます。
安倍文殊院の本堂には、国の重要文化財である鎌倉初期の巨匠快慶の作による我が国最大の文殊像、文殊菩薩騎獅像が安置されています。
知恵を授けてくださる菩薩とされ、学業成就の祈願に訪れる人も多くいます。
春には桜、秋にはコスモスが咲き誇る場所としても知られています。
コスモスの花を迷路に見立てて作られるコスモス迷路には、毎年多くの観光客が訪れます。
安倍晴明や古墳も見所
知恵の御供まきで賑わう文殊お会式
文殊お会式では、ご本尊の文殊菩薩を奉賛し、参詣者に知恵を授ける行事が催されます。
また、知恵の御供まきも行われます。暦は3月25~26日です。
受験シーズンともなると、たくさんの絵馬が掲げられています。
安倍文殊院を訪れた受験生の方々は、きっと合格を勝ち取っておられることでしょう。
合格祈願では、三輪明神大神神社の近くにある久延彦神社もよく知られています。
晴明生誕の地とも伝わる安倍文殊院。安倍晴明といえば、陰陽師ですよね。
森羅万象、世の中のものは何でも陰と陽に分かれます。男と女、昼と夜、明るいと暗い・・・易学の思想なども元々はこの陰陽からきているのではないでしょうか。
安倍文殊院の晴明堂には、あらゆる願い事を叶えてくれるという如意宝珠が安置されています。
境内にある文殊院西古墳と閼伽井古墳を見学
境内には古墳もあります。
被葬者を安倍倉梯麻呂とする文殊院西古墳、智恵の水「閼伽水」が湧き出る東古墳(閼伽井古墳)が佇みます。
金運祈願の葛の葉稲荷、縁結び祈願の白山神社などもあり、庶民に愛される祈祷寺ならではの趣が感じられます。 十一面観音像や弘法大師像まで揃っています。
本堂内に安置された文殊菩薩像の拝観料はお茶・菓子付きで700円です。当館大正楼からのアクセスは、お車で5分余り。散策を兼ねた徒歩圏内にあります。
人気のコスモス迷路に迷い込んで、安倍文殊院を満喫しましょう!