牡丹を献納した不美人の馬頭夫人
長谷寺の牡丹をご案内致します。
長谷寺のぼたんは、中国の唐時代の皇妃「馬頭夫人」に由来します。
顔が長く、鼻が馬に似ていたため、馬頭夫人(めずぶにん)と呼ばれていた皇妃はその容姿に悩みます。日本の長谷観音の霊験あらたかなる噂を聞き付けた彼女は、
美人になることを願い、長谷寺に向かって祈祷をしたそうです。
長谷寺の冬を彩る寒牡丹と、GW期間中のぼたん
願い事が無事叶えられ、美しくなった馬頭夫人は、お礼にぼたんを数株献納しました。これが長谷寺のぼたんの始まりです。
西国三十三箇所観音霊場の第八番札所に開花する牡丹
十一面観音の慈悲に花咲く牡丹かな
美人になりたいという女性の願いを叶えた、御本尊の十一面観音菩薩の慈悲が感じられますね。
ぼたんの花言葉は「富貴」です。
大きな花弁が幾重にも重なって、まり状にまとまった牡丹の姿にはふくよかな豊かさが感じられます。花言葉にぴったりですね。
ぼたんを観賞していると、こちらまで豊かな気持になってきます。
花の御寺(みてら)と称される奈良県桜井市の長谷寺
観光ルートにおすすめする観音霊場
その長谷寺を最も有名にしているのが牡丹(ぼたん)であることに間違いはありません。長谷寺境内に咲き乱れるぼたんは150種、7,000株にも及びます。 見ごろはGW前後で、ぼたんの海が眼前に広がる光景は圧巻です。
長谷寺の駐車場は仁王門の東側、初瀬川に並行した道路沿いにあります。
駐車料金は500円、拝観料も500円となっています。
奈良旅行の際は、長谷寺観光を旅行ルートに加えておかれることをおすすめ致します。