文人たちに愛された長谷寺
奈良県桜井市に佇む長谷寺。
長谷観音で有名な長谷寺をご案内致します。
西国霊場第8番札所・真言宗豊山派総本山の長谷寺は、牡丹の名所として知られます。
万葉集、古今和歌集、源氏物語、枕草子、蜻蛉日記などにも登場する長谷寺は、古来より多くの文人たちに愛されてきた名刹です。
長谷寺五重塔と、参拝客が絶えない牡丹の花
長谷寺の歴史と年中行事
火災に遭った長谷寺の歴史
創建は神亀4年(727)など諸説がございます。
幾多の火災に遭い、その度に朝廷や豊臣秀長により再興を遂げています。仁王門から尾上の鐘まで続く399段の長い登廊(のぼりろう)を上がると、
豪壮な舞台造の本堂にいたります。
朱塗りの五重塔はその凛とした姿が印象的です。
春には桜、秋には紅葉と、観光客にも人気の長谷寺。別名、花のみてらとも呼ばれています。
長谷寺ぼたんまつりと、舞台から見る天狗杉
鬼が駆け巡るだだ押し
長谷寺の年中行事としては、2月14日にだだ押しが営まれます。鬼が堂内外を駆けめぐり、無病息災を祈願する行事です。
長谷寺本堂は徳川家光の再建で、木造古建築としては奈良県でも屈指の規模。本尊は高さ約8メートルの木造十一面観音立像。長谷寺型観音と称されています。
4月下旬から5月上旬には登廊周辺に7,000株の牡丹が咲き乱れます。
長谷寺の門前町として開けた初瀬の町は、近鉄長谷寺駅からの参道に土産物店や飲食店が建ち並びます。この参道は、かつて伊勢神宮へ詣でる人々が歩いた道でもあります。
駅からは徒歩20分の距離です。
清水の舞台を想わせる舞台造の本堂は立派なものです。
舞台から見下ろす天狗杉、下界の眺めは最高♪ 桜に牡丹に紫陽花・・・季節ごとに艶やかな長谷寺の魅力を満喫することができます。
長谷寺の紅葉も一見の価値があります。
国宝の本堂から見える五重塔は、紅葉に彩られてとても美しい光景です。
拝観料:500円 駐車場:有料80台
拝観時間:8時30分~17時(冬期は9時~16時30分)
牡丹で有名な長谷寺は、奈良県桜井市(奈良県の中南和地方)にございます。