紀伊山地の霊場と参詣道は世界遺産に登録されています。
修験道の霊場として知られる「吉野・大峯」、神仏習合の「熊野三山」、密教の「高野山」とそれらに至る参詣道が平成16年に世界遺産に加わりました。
吉野・大峯は7世紀に役行者(えんのぎょうじゃ)が開き、修験道の拠点となった場所です。
修験道の根本道場である金峯山寺蔵王堂(きんぷせんじざおうどう)で祈りを捧げ、行者達は厳しい修行に出ます。 蔵王堂は東大寺大仏殿に次ぐ大きな木造建築として知られます。金峯山寺の境内には仁王門があり、室町時代に造られた仁王像が威容を誇っています。 吉野・大峯では、吉野山、金峯山寺、吉野水分神社、吉水神社、大峯山寺、玉置神社が登録資産とされます。
大峯奥駈道は霊場「吉野・大峯」と「熊野三山」を南北に結ぶ修行の道です。
吉野山から大峯山寺(大峯山の山頂に佇む)、玉置神社を経て続く熊野本宮大社までの道のりは170kmに及びます。 連続する険しい尾根道には凛とした厳かな空気が漂います。
紀伊山地の霊場と参詣道は、日本の精神世界が見事に映し出された世界遺産ではないでしょうか。
◇又兵衛桜の動画案内 宇陀市にある奈良県下屈指の桜の名所。