雲母の土で栽培される宇陀牛蒡
奈良名産宇陀ごぼうの食材情報をご案内致します。
室生、赤目、青山国定公園を背にする宇陀市は昔からゴボウの産地として知られています。 宇陀ごぼうはこの地方特有の雲母(俗にキララ)の土で栽培されるため、ごぼうの肌がキラキラと光り、 縁起物の「金ゴボウ」と呼ばれています。
宇陀ごぼうの砧巻と結婚披露宴会場(料理旅館大正楼)。
「宇陀ごぼうの砧巻」の周りに巻いているのは、生姜と大根の桂むきです。
酢をきかせたサッパリとした口当たりのお料理です。桜の花びらを模った生姜の飾り切りをあしらいに供します。
縁起物の宇陀金ごぼうの活用法
柔らかくて香りもいい宇陀ごぼう
京都には有名な堀川ごぼうがありますよね。
その太い根の直径は8~10cmもありますが、一名「大和ごぼう」とも云われたのは、元大和から京都に移って、
京都の土が栽培に適していたのかもしれません。
宇陀の金牛蒡はただ縁起物というだけでなく、柔らかくそれでいて歯ざわりが良く、香りも良くて美味しい逸品です。
ごぼうの料理法
ごぼうからは美味しいダシが出ますので、煮物などにも向いている食材ではないでしょうか。
鯛のあら炊きなどで、ゴボウを一緒に煮ると生臭みが取れ、魚もゴボウも美味しく食べられます。
きんぴら牛蒡にするときなどは、皮をこそげ取らず、タワシで薄く薄く牛蒡に付いている土だけを落としたいものです。
皮に良い香りがあり、そこにこそ栄養が詰まっているのです。
煮物などで色を白く仕上げたい場合は、酢を使うと見た目も綺麗に仕上がります。