吉野葛と国栖の地名
奈良名産の吉野葛といえば、人気料理の胡麻豆腐が連想されます。胡麻豆腐やクズ饅頭のプリンとしたあの食感には独特の旨味が感じられます。
原料のクズは大和の名産です。吉野にはその昔、山野に自生するクズの根から採取したクズ粉を食べていた部族がいて、国栖人（くずびと）と呼ばれていました。 今でも国栖の地名は吉野町の東部にあり、和紙作りでも有名です。
本吉野葛と、吉野葛仕立ての胡麻豆腐。
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本葛と葛の見分け方
葛は秋の七草の一つ。
初秋に紫紅色の花が咲き、茎は蔓になって横に這ったり木に纏い付きます。その根のでんぷんを水に溶いて晒し、沈殿したのを乾燥させたのが葛粉です。
従って純粋な葛は石を砕いたような不整形の硬い塊なのです。
市販されている葛の中には薩摩芋やジャガイモのでんぷんを混入しているものが多く、本葛との見分けは不整形な固体で少し黒ずんでいて 手に白い粉がつかないものが「本葛」だといわれます。
吉野の名前が付く葛料理
和菓子の他にも料理に多用される吉野葛ですが、吉野煮、吉野酢、吉野仕立てなど、葛を用いた料理には「吉野」の名前が使われています。
楽天市場の通販でも吉野葛は販売されています。
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