日本最小の五重塔
室生寺五重塔は、国宝に指定されている日本最小の五重塔。
灌頂堂の脇の石段を上がっていった所に五重塔は佇みます。こぢんまりした五重塔の高さは約16m。五重塔の頂点を飾る相輪は他に類をみない珍しい形を
しています。
九輪の上に水煙があるのが一般的ですが、宝瓶を載せて宝鐸(ほうちゃく)を吊りめぐらして天蓋が飾られています。五重塔の四天柱は法隆寺やパルテノン宮殿にも
見られるエンタシスの形状をしています。
室生寺五重塔と多数の仏像が安置された金堂。
金堂・弥勒堂に収められる国宝仏像群
室生寺金堂の特別拝観がおすすめ
古色蒼然とした室生寺金堂には、国宝の釈迦如来立像や十一面観音菩薩像をはじめとする17体の仏像が安置されています。普段は金堂内陣を拝見することはできませんが、 特別拝観の時期も設けられていますので、仏像ファンの方は要チェックですね。
梵字池から続く鎧坂を登ると、国宝の金堂が姿を現します。歴史を感じさせるその佇まいには思わず息を呑んでしまいます。ご本尊の釈迦如来立像の背後にある国宝の 帝釈天曼荼図も一見の価値があります。
金堂に納められている十一面観音菩薩像と、弥勒堂内に安置されている釈迦如来坐像。仏像は写真撮影禁止のため、仁王門の手前のおみやげ屋さんから ご案内致します。
室生寺弥勒堂の国宝釈迦如来坐像
弥勒堂内の薄明かりに、国宝の釈迦如来坐像が浮かび上がって見えます。三間四方こけら葺の弥勒堂は、修円が興福寺の伝法院を受け継いだものと伝えられます。 弥勒堂のご本尊は、厨子の中に入った重要文化財の弥勒菩薩立像です。その脇壇に、明快な衣紋が印象的な釈迦如来坐像が佇みます。