本吉野葛仕立の胡麻胡桃豆腐
胡麻クルミ豆腐と蟹の酢の物をご案内致します。
胡麻豆腐に香ばしいクルミを加えた人気の一品です。奈良名産の本吉野葛仕立てです。
蟹の酢の物には、蛇腹胡瓜と桜の形に飾り切りした酢大根、酢締めにした鯵を中に巻き込んだ錦糸巻きを添えています。
胡麻クルミ豆腐
胡麻豆腐の作り方ですが、まずは胡麻を空煎りにします。
しばらくすると、ゴマの一粒一粒がぷくっと膨れてきます。胡麻の香ばしい香りがほのかに漂います。これを温めておいたすり鉢に入れて擦っていきます。
このとき、同じように煎ったクルミもすり鉢の中に入れます。あとは、とにかく一生懸命力を込めて擦ります。ゴマから脂分が出て、どろどろになるまですり続けます。
胡麻豆腐の最終工程
裏ごし作業でより滑らかな胡麻豆腐に
吉野葛を溶いた出汁を、少しずつ胡麻の中に入れて混ぜ込みます。
分量の出汁を入れ終わったら、今度はタネをきめ細かくするために裏ごします。裏ごしたタネを鍋に入れて火に掛けます。木杓子でよく混ぜながら、
ぷるんぷるんの胡麻豆腐の固さになるまで練り続けます。流し缶の型に流し入れて、冷蔵庫にしばらく置けば完成です。
今回の胡麻クルミ豆腐は、木の芽味噌を掛けて供します。
蟹の酢の物
軽くボイルした蟹の殻を、出刃包丁でたたき切るように切ります。
包丁の刃元と切っ先を上手く使い分けながら、切れ味鋭く切り込んでいきます。蟹の爪は見た目にも華やかなので、盛り付けの際には必要になりますね。
アジの錦糸巻きの作り方
錦糸巻きの作り方をご案内致します。
卵焼き器で薄焼き卵を作ります。卵2個と卵黄1個分ぐらいに塩を適量加えて卵生地にします。よく熱した卵焼き器に生地を薄く広げ、1枚1枚丁寧に焼いて いきます。
固ゆで卵の卵黄の部分だけを裏ごして、塩と共に空煎りします。新鮮な鯵をさばいて、塩締め~酢締め~酢切り~昆布締めの手順で酢じめアジに仕上げます。 海苔、薄焼き卵、酢締め鯵、空煎りにした卵黄の粒、湯通しにした人参(芯になる)の順に重ね、巻き簾で巻いていきます。
錦糸巻きの切り口は色鮮やかですね。