百匹目の猿は船井幸雄氏の著作で、サンマーク出版から出されています。
本の題名にまず目を奪われました。
「思い」が世界を変える、多くの「思い」が一定数に達したとき・・。それは「真実」になる。
シンクロニシティや集合的無意識にも通じるものがあるのではないでしょうか。
宮崎県の東海岸に浮かぶ「幸島」という島での、ニホンザルのイモ洗い行動が題材にされています。
一匹の若いメス猿が川の水でイモを洗って食べることをはじめました。
そうすると、次々に他の猿たちも真似を始めたというのです。ここまでなら私たちにも理解は出来るのです。
ところがその数がどんどん増えていくにつれて、遠く離れた他の土地や島、高崎山をはじめあちこちに生息する猿たちもまた、
同様にイモを洗って食べる行動を次々にとり始めたというのです。これは不思議です。
ある行為をする個体の数が一定量に達すると、その行動はその集団だけにとどまらず、
距離や空間を越えて広がっていくのです。これにはシェルドレイクの仮説につながるものがあります。
生物の形や、行動パターン、さらにこの世界の物理的なシステムは、「形の場」の成立とその「共鳴」によって、
過去にそうであった形態にみちびかれ、それを継承しているということです。
お互いになんの因果関係もない二つの事柄が同時に並行に起こるシンクロニシティなども、この仮説を当てはめてみると見事に解明できます。
ユングの唱えた集合的無意識(多くの人に共通する過去からつながる集団的な潜在意識のようなもの)も然りではないでしょうか。
流行というものも、大体はこの流れから生み出されるものではないでしょうか。
日本全国を飛び火していく数多の流行現象を私たちは目にしてきました。
ある周期をもって繰り返されていくのです・・・。これは既にインプットされた何かを感じざるを得ません。
世の中は今、大きな転換点に差し掛かっています。
私たちの棲む地球が「不良星」から「優良星」になれるかどうかの瀬戸際である・・・と。
近代の究極的なシステムである資本主義が、いまや断末魔の状態になってきています。このような時こそ、私たち一人一人の思いが
大切ではないでしょうか。
思いが原因の世界に入っていくことが出来るとしたら、その重要性は言うまでもありません。
原因と結果の法則については、かのジェームズ・アレンも言っています。
私たち一人一人がこの百匹目の猿になる必要性があります。
今のこの時代、それを感じている人はかなり多くなってきているのではないかと思います。
異業種交流会キーマンねっと 献血ボランティア 姓名判断 船井幸雄氏 日記
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