奈良県宇陀市に鎮座する墨坂神社
奈良県宇陀市榛原区に鎮座する墨坂神社をご案内致します。
観音信仰で知られる長谷寺を過ぎ、神武東征の逸話の残る西峠(墨坂峠)を超えて近鉄榛原駅まで下りた辺り、そこに流れる宇陀川沿いに墨坂神社はあります。
墨坂神社の狛犬と、墨坂神社の神紋「右離れ立ち葵」。
阿吽の呼吸で知られる神社の狛犬。向かって右側に阿形の狛犬が佇みます。
崇神天皇が大和の流行病を鎮めるため、墨坂の神と逢坂の神を祀ったと伝えられます。墨坂神社の本殿は、春日大社の本殿を
移築したものだそうです。墨坂神社の神は火雷的性格を持った神という説もあり、毎年11月3日に催される渡御行列をはじめ、
稚児たちの祭礼が行われることで知られます。
墨坂神社の見所
墨坂神社の神紋は右離れ立ち葵
右離れ立ち葵の神紋はフタバアオイを図案化したもので、二葉葵の右側に少し離れて一つの葉がデザインされています。 長野善光寺の寺紋としても有名ですよね。
墨坂神社の水の神様「竜王宮」と神社境内。
御神水が湧き出る墨坂神社
水の神様としての信仰も集める墨坂神社。波動水と呼ばれる御神水が湧き出ています。水を司る神の”龍”の名が冠された竜王宮。 墨坂神社の近くには、宇太水分神社も鎮座しており、古来より続くこの地域の水への信仰が感じられます。
墨坂峠から大和の地へ入ったとされる神武天皇。
神武東征や大和平定の物語は宇陀地方をおいて語ることはできません。神武伝承の主舞台となった宇陀には、今もなお数多くの聖地が残されています。
墨坂神社は、先人たちが愛した桃源郷!「宇陀」の聖地として鎮座し続けています。