聖徳太子創建の信貴山朝護孫子寺
信貴山朝護孫子寺の観光ガイド情報です。
国宝の信貴山縁起絵巻で知られる山寺。聖徳太子ゆかりのお寺でもあり、ご本尊の毘沙門天は福徳開運のご利益で人気 を博しています。
信貴山朝護孫子寺の歴史は聖徳太子に始まります。
聖徳太子が物部守屋討伐に向かう途中、信貴山上にて毘沙門天に勝利祈願をし、見事成功を収めます。以来、この地に毘沙門天を
祀り、「信じ、貴ぶべき山」として信貴山と号しました。
楠木正成の母が毘沙門天に祈願して、正成が生まれたという逸話も残されています。
奈良県内で聖徳太子にまつわるお寺と言えば、法隆寺や橘寺をすぐに思い浮かべますが、信貴山の頂き近くにも 聖徳太子由来のお寺が存在していたんですね。
信貴山朝護孫子寺の境内には、至る所に虎のオブジェが配されています。
虎に所縁の信貴山朝護孫子寺
国宝の信貴山縁起絵巻
寅の年・寅の月・寅の日に毘沙門天が山に出現したという伝説にちなみ、虎のあふれる境内となったわけです(笑) プロ野球球団の阪神タイガースが必勝祈願に訪れたことでも知られます。
国宝の信貴山縁起絵巻には、中興の祖である命蓮(みょうれん)上人の徳行や毘沙門天の霊験にまつわる物語が描かれています。
飛倉(とびくら)の巻、延喜加持の巻、尼君の巻の3巻に分かれ、平安時代末頃の作と伝えられます。
日本絵画史上最も優れた作品の一つとして名高く、現在は奈良国立博物館に寄託中ですが、毎年10月末から11月上旬
までの期間は寺の霊宝館に於いて一部特別公開されます。
信貴山朝護孫子寺の拝観案内
信貴山朝護孫子寺の拝観料は境内自由(無料)、霊宝館200円(絵巻特別公開期間は300円)。
駐車場は有料で、約100台収容可能。
信貴山朝護孫子寺へのアクセスは、近鉄生駒線信貴山下駅よりバス信貴山・
三室園東口行き信貴山下車徒歩15分となっています。紅葉シーズンには混雑が予想されます。事前に情報をチェックしておでかけしましょう。