方言に触れる旅の楽しみ
方言はその地方、土地に於いて独自性を持っています。
旅の楽しみのひとつは、旅先でしか感じられない温もりに触れることではないでしょうか。
私も20代の頃、東京で生活しておりましたので都会では通じない言葉を少しご紹介致します。
春日大社神苑に咲く藤の花と、大化の改新ゆかりの社・談山神社の桜。
奈良を特徴づける幾つかのポイント
外の世界には通用しない独特な奈良弁
面倒くさい、邪魔くさいといった意味を持つ言葉です。
奈良県外では、「何が恐ろしいの?」と尋ねられます。おとろしい、は正に奈良弁なのです。
(例)今日帰ってから宿題すんの、おとろしいわ~。
まわりする
準備支度することを意味します。
東京では全く通じませんでしたね。ポカンと口を開けられるのみです。引き出しに物を片付けることを依頼する時には、
「これ、なおしといて」と言います。何を修繕するの?と聞かれてしまいます。
(例)もう電車の時間やで。はよ、まわりしぃや。
しゃんなんあかん
しなければならない、の意味で使います。
これとよく似たニュアンスで、「仕方がない」ことを「しゃあない」と言います。
(例)受験目指して勉強しゃんなんあかんで!
(例)うちの子は何を言うても聞かへんから、しゃあないわ。
奈良県のピアノ普及率
奈良県のピアノの普及率はここ何十年もの間、全国ナンバーワンだそうです。3世帯に1台の割合になります。 奈良という土地柄、文化的なものに興味があるのかもしれません。
大阪の食い倒れ、京都の着倒れに対して奈良の建て倒れと言われます。
建物や耐久消費財にお金を掛けてしまう傾向があるようなのです。ピアノもそのひとつというわけです。
全国の私鉄の中でも有名な近鉄が奈良県内を走っています。
大阪のベッドダウンとして新興住宅地に移り住む若年層が増えてきています。駅名で言えば、
学園前、五位堂といった辺りです。大阪や京都までそれぞれ1時間弱の距離にある奈良。近鉄沿線に住む奈良の人は増え続けています。
2010年には平城遷都1300年という節目を迎え、2012年から2020年に掛けては古事記、日本書紀、万葉集の編纂から1,300年という
節目の年を迎えます。記紀万葉にまつわるイベントも数多く予定されており、奈良旅行の魅力を再発見するいい機会となっております。
今が奈良をアピールする絶好の時です。観光地として、奈良の魅力を全世界へ発信して参ります。
国宝の十一面観音立像がおすすめです。 奈良県桜井市の聖林寺
FAQ 奈良の旅館大正楼 奈良県桜井市にある大神神社御用達の老舗旅館です。