奈良県桜井市出身の考古学者・樋口清之
私は小さい頃から、樋口清之氏の名前を親から聞いて育ちました。
樋口清之氏は奈良県桜井市ご出身の考古学者・歴史作家として知られます。TVの歴史番組における時代考証でもお馴染みの方でした。ベストセラーにもなった 「梅干と日本刀」や「逆・日本史」はあまりにも有名ですよね。
奈良県桜井市三輪にある当館大正楼にも度々ご宿泊頂きました。現在の客室の名前は、樋口清之氏にお決め頂いたと聞いております。料理旅館大正楼の玄関を入って 左側の廊下に、樋口清之氏のお写真と書を飾らせて頂いております。
樋口清之氏の書と、大正楼客室の名前。
樋口清之氏との思い出
学生時代に樋口清之氏のご自宅を訪問
早稲田大学に通っていた頃、私は東中野と明大前のアパートで一人暮らしをしていました。
明大前に下宿していた当時、樋口清之氏のご自宅が京王井の頭線の東松原駅近くにあるということを伺い、これも何かのご縁ではないかと思い立ち、 急きょ訪問させて頂くことになりました。玄関口から奥様が出て来られ、二階にあった梅干先生こと樋口清之氏の お部屋にお通し頂きました。今でもその時のことを鮮明に覚えています。樋口先生、まだ何も分かっていない若造にも関わらず、ご親切に色々お話を頂きまして 誠にありがとうございました。
NHKのこども情報バラエティ番組「600こちら情報部」
実際にお会いする前にも、テレビのブラウン管を通して樋口清之先生のお姿は拝見しておりました。
「ろくまるまる」と発音する番組名でしたので、確か平日の午後6時から 放送されていた番組だったと記憶しております。なんでも相談というコーナーで、視聴者からの様々な質問に各界の権威の方々がお答えになられます。 民俗学や歴史の分野は樋口清之氏、スポーツ分野はミュンヘンオリンピック男子バレーボール監督の松平康隆氏、情報分野なら放送作家の塚田茂氏といった具合に、 その道の専門家の方々が分かりやすく解説なさっていました。
樋口清之氏は国学院大学の名誉教授でもあり、同大学の文学博士でもあられました。
1973年には紫綬褒章を受章なさっています。
以下に、樋口清之氏の著作集をご案内致します。